1ヶ月のインドでの通訳のお仕事後、パンチャカルマ治療のために別の病院に移ってきました。
今回お邪魔したのは、南インドケララのコダマンガラムという都市にある、Thekiny Kripa Ayurveda Hospital。
ここのメインドクターを務めるDr.ハリは曽祖父様の代から続くアーユルヴェーダドクターの4代目。
外来をメインとする病院と、学校があり、そこから車で5分ほどのところに宿泊ができるリトリート施設があります。
全6部屋の小さなリトリートセンターは、親子や夫婦、1人で治療に来られる方もたくさん。
患者さんは外国人も、地元の方もいて、とてもいいバランスで和やかな雰囲気のホスピタルです。

緑豊かなハーブガーデンがある美しい施設です。
私はNYから初めてインドに来た友人と、2人でステイすることに。
私の今回の治療のメインは皮膚疾患。
幼少期からアトピー性皮膚炎を患っておりステロイド使用歴も長かったのですが、アーユルヴェーダを学んでからは病院にいくことがなくなり、自然と脱ステロイドしたものの、去年の夏頃から頭皮の荒れ(症状は乾癬ぽくて、大きな瘡蓋やフケが出る。痒みがひどく、掻きむしってしまうほど。そのため抜け毛も増えていた)がなかなか治らず、それどころかどんどん酷くなってしまいました。
それに加えて首のアトピーも悪化してしまい、皮膚病も耳やおでこなどに広がってきたため、ここで一度パンチャカルマで浄化してリセットした方がいいと思い、私の信頼するアーユルヴェーダセラピストさん、 salvia Ayurveda のあきさんが毎年パンチャカルマツアーをされているこの病院で治療を受けることにしました。
後ほど知ったのですがDr. ハリは特に皮膚疾患を得意としているようで、ラッキーでした。
日曜日に着いたのでその日はゆっくりと過ごし、次の日の朝に診察。
4週間ほどパンチャカルマ治療期間に当てられるので、皮膚疾患の治療をしてほしいとお伝えしました。
ドクターの治療方針としては、ピッタの鎮静。
これは、皮膚疾患の治療方針としては特に変わったものではないです。(皮膚はピッタの座。私もピッタ体質)
私にはヴィレチャナ(下剤浄化法。主にピッタの浄化に最適な治療法)が必要ということで、ヴィレチャナやナスヤ(主に頭部分のカファの浄化に最適な治療法)を組み込んだ治療方針が立てられました。
痒い場所が頭や首のため、なんとなくカファも関係している?ヴァマナ(嘔吐浄化法。主に気管支部分のカファの浄化に最適)も必要かな?と思っていましたが、今回ヴァマナは必要とされず、ほっとしたような残念なような。
とりあえずディーパナ(スネハパナに入る前の消化力アップ治療)を3日間行い、様子を見るということ。
ディーパナ中の施術はアビヤンガと頭皮のオイルマッサージ。
このオイルマッサージがとてもとても良かった。
オイルをコットンにつけて、髪の毛を丁寧にかき分けて強めにゴシゴシ擦ってくれる。皮膚のいらないゴミ(フケや瘡蓋)を取り除いた後に、ターリーウォッシュ(薬液に少しシャンプーを混ぜたもの)で頭を洗浄して終わり。
これをした後1日で痒みがかなり引いて、その前もアーユルヴェーダ治療を受けていたけれども痒みが引くことはなかったので、これはかなり嬉しかったです。この治療が5日間続き、頭皮はだいぶ良くなりました。まだ痒みもフケもあるけど、3日目くらいからかなり良くなったのを感じました。
そしてディーパナ中は夜ご飯のあと、バターミルクにアシュタチュールナという消化力UPの粉薬を混ぜたものを飲むのですが、これが今まで飲んだ薬の中で一番まずかったです。ゲ○の味。(すみませんw
これは3日で終わったのでなんとか我慢できました。
NYから来た友人は、アーユルヴェーダを少しかじったくらいで、特に健康の問題もないんだけれど興味本位で来たものの、ヴァマナを処方されたり、スネハパナを5日間こなしたり、ドクターからマンツーマンでアーユルヴェーダの基礎講座を受けたり、めちゃくちゃ優秀でラッキーな患者さんでした。笑
ディーパナの3日間が終わったら、次はスネハパナに入ります。
スネハパナとは何か?毎日ギーを飲む工程です。
なぜそんなことをするのか、次の回で説明しますね。
読んでいただいて、ありがとうございました。
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