インドで皮膚治療 パンチャカルマ記④ ピッタを鎮静しよう:冷たいバターミルクを全身に掛け流し【タックラダーラ】

さて、ヴィレチャナの後はお粥食を1日。そして、回復食(通常ご飯の三分の一量)を取ってから、次の治療のフェーズに入った。

2日間のクシーラダーラ(薬用ミルクの全身掛け流し)を経て、タックラダーラが始まった。

タックラとはバターミルクのこと。
バターミルクは、牛乳にCurd(ヨーグルトの酸味が強いの)を入れて一晩醗酵させたもの(つまりヨーグルトだね)に水を混ぜて、撹拌すると、固形と液体に分かれる。
その固形部分がバターで、煮詰めるとギーができる。
液体部分はバターミルクで、非常に栄養価が高く、消化促進作用があり、全身のスロータスを綺麗にしてくれる、スーパードリンク。
インドではよくこのバターミルクとスパイスを混ぜた飲み物が出される。
これを全身にかけながして、全身のスロータス浄化+ピッタの鎮静を図るのがタックラダーラ。

頭のタックラダーラは、ひんやり冷たい液体が頭を冷やしてくれてとても気持ちいい。
私はオイルのシロダーラより、冷性の強いクシーラダーラやタックラダーラの方が好き。
ピッタが強いので常に頭がオーバーヒートしてるのかもしれない。

全身につめたーーーーーいバターミルクをかけ続ける。
めちゃくちゃ寒い。震える。真夏でよかった。真夏でも寒い。
寒い、寒い、早く終わらないかなってずっと思い続けていたこのトリートメント。
この治療が7日間続いたので、一番長かった。笑

バターミルクをかけ流され続けるのは不思議な気分。

しかしこれが、私の肌の治療にめちゃくちゃ効いて、タックラダーラ2日目くらいから痒みがめっちゃ良くなる。
私の肌が治らないのは痒みが強くて掻いちゃうっていうのが大きな理由だったので、痒みが引いてくれて皮膚の治療がすごく捗った。

プラス、寒い寒い言うてたらトリートメントの時間を昼間に変えてくれて、そのおかげでバターミルクの発酵もより進んで、液体にとろみがついたので、肌からの吸収が良くなるね!とセラピストさん。
なるほどーよかったよかった。

こんなふうに、アーユルヴェーダの施術で不都合があることは、遠慮せずに伝えるのがいいです。
こんなものなのかと我慢してしまう人も多いですが(特に日本人)何かしらの対策をとってくれたりします。

頭も身体も冷えひえになったところで、ちょうど生理予定日になったので、少しばかり涼しい山の方へ旅行に行くことにしました。
(生理中は全身の施術はできないので、息抜きに。)
予定日になっても生理来ないけど、まぁいいかと茶畑で有名なムナールへ。

旅の様子は次の記事で書きます。

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