感情はコントロールできるもの?

昨日のアーユルヴェーダオンライン基礎講座にて、こんなお話がありました。

「最近感情のコントロールが難しくて・・」

わかります。感情の扱いって難しいですよね。

ヨガなどでもよく、「感情をコントロール」するという表現がありますが、それについて私が今思っていることをシェアしたいなぁと思います。

まず、アーユルヴェーダの大前提、ローカプルシャサンミャター(大宇宙小宇宙の法則)というものがあります。

簡単に言うと、この世界で観察できる現象は、自分の中でも起こっているというという法則です。

そこで、感情の波について考えてみます。

私は、サーフィンをするのですが、もちろん、色んな波があります。

大きな波、小さな波、崩れやすい波、たるんたるんの波、長く続く波、その場だけ盛り上がる波、本当にさまざまな波がありますが、どんな波が来るか、を私たちがコントロールすることはできません。

波はいろんな要因によって起こり、私たちはその要因を変えることはできません。
風が吹くときは吹く。地形が変わる時は変わる。潮の流れだってあるのです。

そんな中で私たちができることは、どの波に乗るかを選ぶことができます。

そして、起こっている波に対しての自分の気持ちやリアクションを選ぶことができます。

例えば波になかなか乗れない時「最悪だ!波が悪い!楽しくない!」と考えるのか

「中々乗れないけど、海に入ってわちゃわちゃできるだけで楽しいし幸せだなぁ」と考えるのか

思考の方向性を選んでいくことができます。

同じことで、そこに起こる感情の波をコントロールすることはできません。

できていると思っているのなら、それは感情を抑制しているだけかもしれません。

感情の波はいろんな要因で起こるもの。それはコントロールする対象ではありません。

ただ、ありのままの自分の波をよく観察する必要があります。

それはどんな波なのか、何の要因で波立っているのか。

それがどんなに認めたくない感情だったとしても(例えば、嫉妬とかって、認めたくなかったりするけど)

「わぁ、自分てこんなことに嫉妬するのね。可愛いとこあるじゃなーい。」

と、心強いねーちゃんがしてくれるみたいに、自分のありのままの感情をまず認めてあげましょう。

そこから、どういうふうにその感情を捉えて前に進んでいくか。

それはコントロールできることです。そしてそのコントロールは毎日、練習していくべきものです。

もう一つ、サーフィンの波において私たちが選べることがあります。

波の状態やサイズを見て、海に入るのかどうか選ぶことができます。

その波の渦中に行くのかどうかを選ぶことができます。

大きすぎる波、自分の実力以上の波の中に行くのは危険です。

そういう時は、「海に入らない」っていう選択肢もあるわけです。

いつも立ち向かっていかなくていいのです。自分が扱えるようになるレベルの波を扱っていくのでいいのです。

そしたら少しずつレベルが上がって、いつかは以前は太刀打ちできなかった波もハンドルできるようになっていく。

思考のコントロールも、そんな感じで、日々の鍛錬が必要なものなのだと思います。

サーフィン談義みたいになっちゃったけれど、なんとなく、伝わってればいいなぁ。

みなさま、良い週末をお過ごしください。

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